「山鳥毛里帰りプロジェクト」総括プロジェクトを終えた振り返りのご報告
はじめに
「山鳥毛里帰りプロジェクト」は、多くの皆さまにご支援をいただき、
目標金額を達成し、刀の購入を実現することができました。
心よりお礼を申し上げます。
プロジェクト総括として、ご報告をさせていただきます。
概要
平成30年11月に開始した「山鳥毛里帰りプロジェクト」は、
国宝である「山鳥毛(やまとりげ、通称:さんちょうもう)」を生まれ故郷である
「備前長船」の地に里帰りさせるためのプロジェクトです。
刀の購入額5億円をクラウドファンディングで集めるという、
全国的にも例の少ない大規模なプロジェクトとなりました。
期間 | 平成30年11月1日〜令和2年3月31日 |
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目標達成時期 | 令和2年1月26日 |
目標金額 | 刀購入額 500,000,000円 備前長船刀剣博物館施設整備費 13,090,000円 |
最終寄附金額 | 寄附金額合計 880,956,472円 返礼品等の必要経費を除いた刀の購入費と施設整備費に充てることができる金額合計644,013,267円 |
目標達成率 | 125.5% |
支援者 | 17,508人(一口佩刀オーナー・民間ポータルサイトからの寄附者・支援企業を含む) |
支援企業 | 154社 |
アンバサダー | 19名 |
サポーター | 個人 190名 / 企業 20社 |
※数字はプロジェクト終了の2020年3月31日時点
ふるさと納税を利用した寄附
本プロジェクトは、山鳥毛の里帰り支援を通じて、「刀剣の里」瀬戸内市をもっと知ってもらいたい
という思いをふるさと納税の仕組みを使うことで実現するプロジェクトでもありました。
結果として、瀬戸内市民だけでなく、全国の多くの方々がプロジェクトに賛同してくださり、
瀬戸内市を知っていただく大きなきっかけとなりました。
プロジェクト実現のための取り組み
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アンバサダー/サポーター制度
寄附以外にプロジェクトに参加する方法として、サポーター制度を採用。「瀬戸内市でこんなプロジェクトをしてるよ」と紹介してもらうことでプロジェクトの輪を広げてもらう役割を担っていただきました。
また、アンバサダーを委嘱し、プロジェクトの情報発信、クラウドファンディングに対する協力依頼などの活動を行っていただきました。 -
日本刀関連の協賛品
プロジェクトに賛同いただいた刀匠の皆さんが、刀匠作品を協賛品としてご提供くださったことで、日本刀に関連する品を返礼品に加えることができました。
よりプロジェクトの個性が際立つ返礼品が加わったことで、魅力ある返礼品ラインナップとなりました。 -
山鳥毛アイディアコンテスト
「山鳥毛の里帰りが実現したらこんなことがしたい!」というアイデアを募集するコンテストを開催。多くの方々にご参加いただき、里帰りが楽しみになるようなアイデアがたくさん集まりました。
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一口佩刀
瀬戸内市と一緒に国宝を支える共同オーナーになれる「一口佩刀(ひとくちはいとう)」制度を実施。全国老若男女の方々からご応募をいただき、好評につき当初の予定より募集期間を延長しました。多くの皆さまにオーナーとなっていただくことができました。
山鳥毛の購入
令和2年3月22日、岡山県立博物館において武久顕也瀬戸内市長出席のもと、
国宝「山鳥毛」の引き渡しを受けることができました。
今後の展望
山鳥毛を瀬戸内市に迎え入れることができ、
これから「刀剣の里」として日本刀文化を継承していく責任を強く感じております。
「山鳥毛里帰りプロジェクト」を通じて、
瀬戸内市を知り、つながりや興味を持っていただいた多くの方々と
これからも深い縁でつながっていけるよう、
プロジェクト名を「山鳥毛里づくりプロジェクト」として情報を発信していく所存です。